いっぷぐ話
いっぷぐ話
１０人の戦士たち。
2023-09-26
１０人で？どうすんの？
９月２３日、２４日の２日間、北村山中学校新人総合体育大会（新人戦）が行われました。
我が尾花沢中サッカー部は、６月の地区総体後、これまで引っ張てくれた３年生
が引退し、部員数は２年生１０人（男子８人・女子２人）に・・・。
（今年度は１年生の新入部員がゼロ）
一時期、他の中学校と合同チームでやろうかとの話も出ておりましたが、新体制１０人で
戦っていくことを決意。
？？サッカーって１１人でやるスポーツ。⇒承知のうえ。
？？６月の地区総体では、０勝３敗で最下位のチーム。⇒承知のうえ。
？？足がつったら？怪我したら？熱中症は？イエローカードは？⇒承知のうえ。
チームが決意したのなら、私たちサポーター（保護者軍団）は精一杯のサポートと応援をするのみ！
そして迎えた新人戦本番。結果はいかに。
１１人 VS １０人
両チームがピッチに整列します。
尾花沢は当然ながら、いくら数えても１０人。
もちろん、ベンチ要員も０。
１試合目、相手は地区総体の優勝チーム。
意外（？）にも拮抗した展開が続きハラハラドキドキの連続。
そして結果は、まさか（？）の
５－０で勝利！！ (^^)/
ほだなごどある！？
つづく２試合目、相手は県大会で１位になったこともある超強豪チーム。
せめて引き分けでも・・・。
サポーター（保護者軍団）は祈ります。
０－０のまま迎えた前半終了間際。
ここで、恐れていたまさかのアクシデント発生。
相手選手の蹴ったボールが顔面直撃して（わざとじゃない）、ボクシングのノックダウン
のように一人の選手が倒れました。
背番号を見ると、
なんと、私のムスメ・・・。
(*_*;
前半終了。ハーフタイム中に本部にいる先生から、✕バツのジャスチャーが・・・。
脳震盪を起こしたから、すぐに病院に連れて行くように言われムスメを乗せ公立病院へ直行。
車に乗せた途端に、よっぽど我慢してたのか、車の中で大号泣。
しかたないよ・・・。(T_T)
手のしびれ、頭痛、悔しさで病院の中でも号泣。
診察待ちの間に、０－２で敗戦したこと伝えるとまた号泣。
CT検査してもらい、出血等の異常は無いとのこと。
でも、２４時間は経過観察が必要で、翌日の試合はドクターストップ。また号泣。
皆の足を引っ張らないようにと、男子に混ざって一生懸命練習してたもんな。
そりゃ悔しいよな。
明日は、みんなの活躍を祈ろう。
新人戦２日目。
朝になっても、ムスメは頭痛が収まらず大事をとって休むことに。
そんな時、へこんでるムスメへと、学校に集合していた９人のチームメイトから
LINE動画のメッセージが。
９人の戦士：「〇〇（ムスメ）、県大会出場目指して頑張ってくるよ！！」と。
パジャマ姿のムスメ、むくっと起きて、
「やっぱり行く！ベンチに入って皆の水筒出しとかサポートしてくる！」
仲間と同じユニフォームに着替え、カロナールを飲み準備完了！
送迎係も涙をこらえて応援Tシャツに着替え準備完了！！
よし、行くぞ！！！！！
１１人 VS ９人
最終戦は、地区総体で対戦して負けてる相手（０勝３敗だったからね・・・。）
この試合、もし勝てたら、２勝１敗で３チームが並び、尾花沢中サッカー部史上初の
県大会出場（今回は上位２チーム）の可能性もある。
さらに、万が一の億分の一で、まさかの可能性も・・・。
まさか・・・。
試合開始。
フィールドに９人の戦士。
ベンチにはムスメ。（試合には出られません）
尾花沢、もう後先考えず試合開始から全力で怒涛の攻撃！
行けるところまで行く。前半だけでも１試合分以上にヘトヘトになるような皆のプレー。
ハーフタイムでは、ムスメがベンチで皆に水筒を渡していました。
私たちサポーターも最後まで応援し続けました。
そして、試合終了のホイッスル。
結果は、
みごと勝利！！！
９人の戦士たちはもうぐったりです。
みんな頑張った。本当にすごくすごく頑張った。
涙が溢れてきました。
最終結果は。
これで、３チームが２勝で並びました。（勝ち点が同じ６）
こっから、得失点差の集計。
その結果、
２チームが全く同じ得失点差で並ぶ展開に。
どうなるんだろう。
どうなるんだろう？
ざわ。ざわ、ざわ。
すると、突然、
・
・
・
ベンチに下がってぐったりしてた、尾中戦士たちが、
雄叫びをあげながら、私たち保護者の方へ全力で走ってきます。ムスメも皆と一緒に。
まさか・・・。
まさか、
まさか、
・
・
・
ウソだべ。
・
・
・
なんと、
尾花沢中学校サッカー部 初優勝！！！！！
総得点数、わずか１点の差。
私たち保護者、もう涙が止まりませんでした。
(ToT)/~~~
９人じゃないよ。
ムスメ（女）：「９人で試合に勝って、優勝なんてすごいね！」
チームメイト（男）：「９人じゃないよ。１０人で優勝したんだよ。」
陣地に戻ってから、そんな会話があったそうです。
小学校の時から一緒に練習し、ずっと見てきた子供達。
まだガキンチョのくせにって勝手に思っているのは親だけで、子供達はいつの間にか、
ちゃんと大人になっていました。
みんな、めんごいず。
＼(T_T)／
１０人の１.１倍＝１１人
今回の大会で優勝できたのは、子供達の力はもちろんですが、いつも指導してくださる
先生やコーチ、いつも支えてくださっている方々のおかげさまです。
そして、その裏のその陰のその隙間では、
サッカー経験者じゃないお父さん達が審判をしてくれたり。
お母さん達が、足がつらないよう、熱中症にならないようなご飯や飲み物を準備してくれたり。
都合が悪い時にはお互いに相乗り送迎をお願いし合ったり、練習場所の準備をしたり。
今回にいたっては、
ムスメを心配してくれて、保護者の皆さんから温かい励ましの言葉をいただいたり、
治療を受けている病院にわざわざ駆けつけてくれたお母さんもいました。
m(__)m
保護者も協力してずっとサポートしてきて、こんな素晴らしい感動を一緒に味わうことができ、
子供達には、本当に感謝です。
ありがとう。
たったの１.１倍だけかもしれないけど。
私達も少しは子供達の力になれたのかな。
次は北村山地区代表として、初の県大会！
また１０人（の１.１倍）で下剋上じゃ！！
(^O^)／
成功の反対は失敗ではなく、「やらないこと」だ。（佐々木則夫 監督）
１０人の戦士たち。
悔しかったな。 県大会では、みんなのためにも倍返しだ！
おめでとう！(^O^)／ そして、ありがとう！！
新体制になってすぐ、佐々木監督のご厚意で、直接ご指導いただきました。おかげさまで優勝できました！
